応用情報技術者試験_その8

毎日投稿チャレンジ9日目。

 

本日は応用情報技術者試験で頻出の用語の話。

 

「ダークネット」

 

ダークネット。響きが厨二心をくすぐる。

なんだかカッコいいような、アウトサイダーな響きもする。

 

ダークウェブという言葉は聞き馴染みがあるだろう。

検索エンジンには決して引っかかってこないようにされているWebページであり(<meta name="robots" content="noindex">が記述されているはず)、

そこには表には出せない情報が飛び交っていて、エログロやら企業流出情報やら学校の裏サイト(今時そんなのあるのだろうか)の宝庫のイメージ。

 

今回はダークネット。

未使用のIPアドレス空間のことを指す。

IPアドレスとはネットの住所のようなもので、yahoo.co.jpやgoogle.co.jpといったドメインも、人間にわかりやすいように英数字になっているが(DNSという仕組みのおかげ)、

もともとは182.22.24.252とか142.250.199.99とかいう数字の羅列である。

 

で、IPアドレスには未使用の空きがゴロゴロ存在し、普通の人ならそこにアクセスすることはない。

Google Chromeの検索バーでhttp://182.22.24.252のように当てずっぽうで0以上255以下の数字を4つ並べればアクセスできたり、アクセスできなかったり(この場合はちゃんとしたドメイン所有者のWebページに飛ぶ)が、そんな暇な人はいないからだ。

 

でもその未使用領域を観測すると、少なくない通信がウロウロしている。

もちろんどこにも辿り着けず生涯を終える通信だが、ダークネット上で何をしているのだろうか。

 

答えはマルウェアやウィルス。

総当たり戦でIPアドレスを叩き、次の感染先を探しているのだ。

自我はないが自律的。

誰も住んでいない深海の暗闇で、彼らが衝突したり、ニアミスしたり、はたまたひとりぼっちで飛んでいたりする。

帰りのエンジンを積んでいるのに(たどり着いたら操作元のC&Cサーバに自分のありかを伝えて命令を送信してもらう)ほとんどは墜落・消失で終わる。

 

送信元はロシア、アメリカ、中国。最近はインドも多い。

自分で月数百円でドメインを取得してレンタルサーバを立ててみるとわかるが、1秒で何回も管理者権限でのアクセスが試みられている。

 

ダークネットは我々の想像より広くて深くて暗い。

今日も悪意をもった通信が彷徨っている。

 

以上、厨二病でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。