応用情報技術者試験_その6
毎日投稿チャレンジ7日目。
本日も応用情報技術者試験の話。
試験だが、知識を問う問題も多く、どうしても暗記・詰め込みは必須となる。
ある程度の知識問題は、業界経験者なら、聞いたことあるな〜とか、こういう技術もあるんだ〜と、ゼロベースで積み上げるのではなく自分の経験知に体系立てて有機的に結びつけていけるのでそこまで苦ではない。
ただし、どうしてもマニアックな問題はある。
どんなに試験勉強をしても80問中10問は落とすのはこれが理由である。
特定の業界(ITといっても裾野は富士山の裾野くらい広いのです)でしか使われない、最新の業界ニュースを追いかけていないとわからない問題も出たりするので。
今日は、その中でも「すげえかっこいい用語じゃん・・・なるほど確かに用語の名前だけ聞いてもピンとこないけど解説されてみればしっくり来るかも」編をいくつか紹介する。
いつか編「これ面白い!へえそういう用語があるんだ」と目から鱗が出る?ような用語も開催したい。
以下目次。
◾️フォロー・ザ・サン
◾️アイソクロナス転送
番外編
◾️ファイブナイン
それでは1つ1つ解説していく。
用語解説は「IT用語辞典 e-Words」さんから拝借。ブクマ推奨。
街中を自動車などで移動しながら、Wi-Fiアクセスポイント(無線LANアクセスポイント)を探し回ること。これ自体は不正あるいは違法ではないが、不正アクセスなどの下調べなどのために行われることがある。
過去問で1度だけ目にしたことがある。
「ウォードライビング」?なんだそれ?直訳すると戦争運転????
と思ったが、辞書を引くと上記解説のとおり。
なるほど〜昔は、車で街中をウロウロする犯罪って盗撮か盗聴のイメージだったけど、無線通信の発達以降はこういうことになってるんだ。
◾️フォロー・ザ・サン
「太陽を追いかける」という意味の英語表現で、時差が大きく開くよう世界の数か所に拠点を設け、24時間体制で業務や事業を継続すること。
過去問では見たことがないが参考書に登場した。
太陽を追いかける・・・かっこいい・・・。
◾️アイソクロナス転送
データ伝送の手法の一つで、伝送路の状態に関わらず帯域を一定時間ごとに予約し、単位時間あたりの最低データ伝送量を保証する方式。“isochronous” とは「等時性の」「等しい時間間隔で起きる」といった意味の英単語。
よくわからんがかっこいい・・・
まあ、回線帯域に対して使用時間を予約しておくことで、回線がビジー状態でも通信不可にするのではなく最低限通信可能な状態になるよう担保するということ。
そういえば「回線ビジー」って表現もかっこいいかも。英語で渋滞状態を「トラフィックがビジー」って言うけど、回線はよく道路や交通状況に例えられるからそこから来た用語。
最後に1つ番外編。
◾️ファイブナイン
試験では見ないが仕事でよく使うので挙げてみた。フォーナインやスリーナインも同様に使う。
可用性、稼働率を表す言葉で、計画停止(リリースやアップデートパッチ適用に伴う計画停止時間)を除いて、99.999%ちゃんとシステムが使えますよという意味。
例えば、社会インフラを担う業者が、基幹業務のシステムを、AWS(Amazon社)やAzure(Microsoft社)のクラウド上への実装を検討すると仮定する。
基幹業務なので、ハード故障でもネットワーク障害でもハッキング攻撃等なんでもいいのだが止めてしまった場合、ユーザ影響として社会全体に与えるインパクトは相当だし、Yahooトップにも載るし、当局への報告や是正命令措置もありえるかもしれない。システムは絶対に止めてはいけないのだ。
ただし、システムに絶対はないので、どうしても止まる。
Amazonなど数百万台のサーバを毎年新規導入・交換していると噂があるし(毎年である。とんでもない)予防保守の観点では申し分ないはずなのに、それでも大規模障害を引き起こしてしまう。それだけシステムの複雑化・高度化に伴い単一障害点・SPOFは増えているんだなって。
Amazonも1年間100%常に使えますよ!!とは口が裂けても言えないので、可用性は99.999%ですよ〜と謳い、利用企業は「ということはおよそ年間5分は停止するのか。それなら許容範囲内だな」と判断し、導入を決定するのだ。
もちろんこの可用性が満たされないとどういった形で損害賠償等を行うかも契約に規定がある。
まあ99.999%は現実としてあまり見たことがなく、およそフォーナイン(99.99%)かスリーナイン(99.9%)である。前者は年間1時間システム停止になり、後者だと9時間停止になる。こんなもんである。
ちなみに蛇足だが「にーよんさんろくご」もよく使う。24時間365日対応しますよなんていう用語。
それでは本日はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。